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一般に、痔には、内痔核・外痔核・きれ痔(裂肛)・あな痔(痔瘻)の4種類があります。
非常に 多くの方が悩んでいる疾患ですが、お尻という恥ずかしい部位の病気のために、なかなか病院へ行ったりできないのが実情です。
痔の種類 によって、症状は異なってきますが、いぼ痔(痔核)では出血・突出・疼痛などです。きれ痔(裂肛)では排便時の激痛や出血、繰り返すと肛門の狭窄などきた します。あな痔(痔瘻)では膿・分泌物の排泄や膿がたまると膿瘍を作ります。大腸癌・直腸癌なども、出血など同様の症状を呈することがあり、痔を馬鹿にし ていると大変なことになることもありますので、注意が必要です。また、出血が続いて貧血をきたしてしまう方もいます。
痔核は、いぼ痔のことです。肛門の周辺には、内痔静 脈叢と外痔静脈叢という2種類の静脈叢のクッションがあり、それらが、便秘などの刺激によって、大きくなって腫れてきた物を痔核といいます。内痔核は直腸 側の内痔静脈叢にできた物で、大きくなると排便の際に、肛門の外へ飛び出したり、入ったりします。ひどくなると飛び出して入らなくなる、嵌頓という状態を 起こすこともあります。また、外痔核は肛門側の外痔静脈叢にできる物で、血栓・血腫を形成して強い痛みを伴うことがあります。
痔核が肛門内で膨らんでいるだけの状態です
痔核が排便時に外に飛び出してきます。
排便後は元に戻ります。
痔核が外に飛び出してきて、指などにて押し込まないと元に戻らない状態です。
痔核が常に外に飛び出している状態です。
内痔核(いぼ痔)に対する治療のひとつとして、ゴム輪結紮術とともに、硬化療法も手術治療の範疇にも入ります。痔核に薬剤を注入し固めてしまう治療法(硬 化療法)は、すでに確立された治療法ですが、効果が十分でない欠点がありました。しかし、今回、ジオンという硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸を有効 成分とする強力な治療薬(硬化剤)が登場しました。
今までですと入院手術が必要と判断される場合でも、ジオンを痔核へ直接注射する硬化療法で、手術と同等の効果を得られる症例がある事が分かりました。
そして、このジオン注射治療が平成17年の5月から、医療保険で使えるようになりました。外来でできる日帰り手術で、入院費などがかからず費用の面でも負担が少なくて済みます。
痔核は静脈叢から出現します。したがって、痔に流れ込む血液の量を減らして痔核を小さくさせる方法のことを硬化療法といいます。 当院ではジオンという最新の 薬物を使用した治療を行える施設です。四段階注入法という特殊な方法で治療を行います。手術は局所麻酔で可能であり、 切除する手術と違って、肛門の組織は そのままなので、侵襲が非常に軽い治療法といっても過言ではないといえます。治療の効果は1ヶ月ほどでゆっくりと改善していきます。 もちろん、合併症など もありますので、担当医師とよく相談することが重要です。
内痔核の手術法のひとつです。痔核の根元の血管にゴム輪をかけて虚血の状態にして、 痔核を切除・消退させる方法です。大きな痔核には困難ですが、小さなも のなら、これで充分治療できます。 痛みなども最小限で可能であり、日帰りで手術可能です。